明らかに変わった戦争の形

ロシアがウクライナに進行して、はや半年が過ぎました。

なぜそうなったのか? 誰が悪いのか? などの話題はここでは置いといて、

私が興味深いと思うのは、明らかに戦争の形が変わったということです。

湾岸戦争の時にミサイルを撃ち込む映像が流れ、まるでゲームの様だと揶揄されましたが、情報が一般人に届くまでには、まだタイムラグがあったと思います。

ところが今回の戦争では、ほぼリアルタイムで、軍関係者でもない一般人の私でさえ情報、写真、映像を目にすることができます。

どの軍がどこの拠点を攻めたとか、どの拠点を落とせば包囲戦になるだとか、両軍の戦略や戦術までもが、ほぼリアルタイムで分かります。少し前までは、戦争が終結してから、明らかになっていくことがリアルタイムで見れるのです。

現地の兵士がTwitterで近況を報告し、YouTuberが情報をまとめて放送することもあります。

そして我々の手にはSNSやGoogle Mapなどの多様な情報伝達、そして分析ツールがあります。これまでは大本営や軍の情報機関の内部だけで行っていたような分析を世界中の個人が行っています。

SNSの発信は、味方だけでなく敵国の民衆にも届きます。

「鬼畜米英」と叫び、大本営の戦勝報告を信じ、竹やりで戦おうとしていた、大戦当時の日本人が現在の様に、SNSで情報を得られるなら、どう変わったでしょう。

第二次大戦の主力が戦艦や戦車から航空機になったように、今後の戦争の主役が無人のドローンになる節目の戦争であることを予感させられました。

分かったことは、ドローンの有効性だけでなく、国連が機能しない事、世界的にみたら局所的な戦争でも世界中が混乱すること、十分な武力がなければ簡単に蹂躙されてしまうことetc.これまで表に出なかった問題が、一気に顕在化しました。

日本にいると実感しにくいですが、今我々は人類史上大きな転換点にいるのかもしれません。

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