カジノゲーム配当の言い方
カジノでゲームをプレイする時、勝った場合に配当が何倍になるのか確認したいですよね。
配当は通常各テーブルに表示してありますが、その表示の仕方は、日本人にとっては馴染みのない表現になっています。
ここでは、シンガポールのカジノで5年半ディーラースーパーバイザーとして働いた経験のある私が、その読み方と意味について解説したいと思います。

例えばカジノでは配当は次のように表示します。
2 to 1 (Two to One)
35 to 1 (Thirty-five to One)
「2 to 1」 は「掛金1に対して2支払います」という意味。「35 to 1」は「掛金1に対して35支払います」という意味です。
なぜ「○○倍の配当」という言い方をしないのでしょうか?
理由は、正直なところ分からないのですが、私自身がカジノで働いている時に感じたことは「○○倍の配当」と表現してしまうと、混乱する可能性があるからではないかということです。
例えば「2 to 1」の場合、チップ1枚に対してチップ2枚が配当されるので、1枚が3枚になって帰ってくるわけです。つまり、掛金は3倍になりました。
しかし、あくまで配当だけに絞って話すと、1枚に対しては2枚配当するわけなので、配当は2倍の配当ということになり、少し混乱しませんか?
それを踏まえると、プレイヤーから「これ何倍?」と聞かれたディーラーは返答に困る可能性があるわけです。
カジノの様な所では、曖昧な表現はトラブルのもとになります。
そこで分かり易く、間違いがない表現の「○○ to ○○」という言い方を使っているのではないでしょうか?
ちなみにブラックジャックでブラックジャック(AとKの組み合わせ)が出た場合の配当は、通常1.5倍ですが、「1.5 to 1」ではなく「3 to 2」と表現します。
これは単純に「1.5 to 1」(One point five to one )という言い方が、言いづらいからでしょうね。(笑)
