シンガポールのマイナスポイント
シンガポールは、清潔で治安が良く、多国籍な民族が多国籍な文化を形成している魅力的な国です。
しかし、どの国でもそうですが、必ずしも良い面ばかりではありません。
ここでは、5年半シンガポールに住んだ経験のある私が、滞在中に"不便だなあ" とか "あまり好きじゃないなあ"と思ったことについて書いています。
是非参考にしてください。

1. 国が狭い
シンガポールの国土は東京の23区程度だと言われていますが、とにかく狭い!
コンパクトで便利という面もあるのですが、休日などに行くところが限られているので
長く住んでいると、いつも出掛けるところが同じという事態に陥ってしまいます。
デートする場所も限られているので、同僚などに隠れてデートしたりする場合は、注意しないと目撃される可能性けっこう高いです ^_^;
実は私も知らないうちに目撃されていたことがあり、シンガポールの狭さに恐怖した経験があります。
2. つまらない
つまらない?
シンガポールがつまらない訳がない!
そう思う方も多いでしょう。
ここでいう話は、旅行で1、2週間滞在するのではなく、住んだ場合の話です。
私も最初の数週間はとても楽しく、マリーナベイサンズ、ガーデンズバイザベイ、オーチャード、セントーサ島etcいろいろな観光地に行った記憶があります。
しかし、住むとなった場合、そんな場所に頻繁に行くこともなく、だいたい行く場所は決まってきます。
しかも歴史の浅い国なので、だいたい大きな駅には大きなショッピングモールがあって、入っている店もだいたい同じです。
もちろんリトルインディアやチャイナタウンの様に特徴的な場所もありますが、普段行く理由がない。
東京など日本の駅にはその駅によって特色があり、周辺の店も違いますが、シンガポールではショッピングモールも周辺の店もあまり代わり映えがしないのです。
シンガポール人はよく海外旅行をしますが、一つの理由は間違いなく、シンガポールがつまらないからだと私は思っています。
私も、シンガポールは仕事をする場所と割り切って、海外旅行でストレスを解消していました。
3. 家賃が高い
とにかく家賃が高い!
東京だって家賃高いだろう! と言われるかもしれませんが、東京よりも高いんです。
日本円で8万円くらい出せば部屋は借りられるのですが、その部屋はワンルームではなくシェアハウスのコモンルームになります。
コモンルームとは基本的には、ベッドルームのみで、バストイレは共同です。
バストイレ付のマスタールームを借りるには安くても約13万円以上くらい。2LDK程度をユニットで借りる(他の人とシェアせずに自分だけが住む)場合は安くても20万円以上します。
東京で8万円払えば、狭くてもバストイレ付のワンルームを借りられることを考えれば、やはりシンガポールの家賃は高いと言わざるを得ませんね。
4. 意外と汚い
「シンガポールのいいところ」という記事に、「シンガポールは清潔」と書いたので矛盾するようですが、
比較的清潔な国だということは間違いないのですが、普段生活をしていると、結構清潔ではない場面もありますよということです。
例えば、HDB(公営住宅)に通常ダストシューターがあります。
ダストシューターというのは、各ユニットごとにあるゴミを捨てるところで、扉を開いて中にゴミを入れて締めれば、1階にあるゴミ集積所にゴミが落ちるという仕組みです。
シンガポールには日本の様にゴミを分別する習慣がないので、あらゆるゴミが捨てられます。
だとすると、ゴミ集積所の状態はどうなっていると思いますか? 衛生的に宜しくないのは想像に難くないでしょう。
そう、あのGがいるのです、日本では見たこともないような大きさの丸々と肥えたGが!!
奴らは、6階だろうが10階だろうがダストシューターを伝って上に上がってきます。
外のHDB周辺を散歩しているのをよく見かけます。
清掃する人もいるし、定期的に煙を撒いて害虫駆除をやっているので、そこまでひどい状態にはなってないし、物件によっては衛生面に気を使っているところもあるので、そういうところもあるということです。
さらにシンガポールにはホーカー(いわゆる屋根付き野外フードコート)が、いたるところにあり、あまり料理をする習慣のないシンガポール人はホーカーでよく食事をします。
安くて美味しい店も多く、とても便利なのですが、そこはやはり野外ということもあり、閉店後の周辺でGが徘徊していることがあります。
基本的には清潔な国だと思いますが、日本人の感覚からすると、ちょっと… ということもありますので、あまり清潔なイメージを持ち過ぎない方がいいかもしれません。
4. エアコンから水
なぜかよくエアコンから水が漏れることが多い。
日本人の私からすれば、そもそもエアコンから水が漏れるという発想がなかったのですが、ホント頻繁にエアコンから水が漏れるのです。
私が住んでいたところも頻繁に発生してましたが、友人部屋でも発生していたので、決して私の部屋に限ったことではないと思います。
恐らく、エアコン自体は日本製だったりするので、エアコンを取り付ける作業、又はエアコンの通風や排水の施行が日本ほど丁寧ではない事が原因だと思われます。
実はこれ、エアコンに限ったことではなく、ショッピングモールや駅の屋根などからも水漏れしているのをよく見かけました。
日本では台風や大雨以外で水漏れなんて見たこともなかったのに、ホント不思議なくらいよく見かけました。
5. エスカレーター故障中又はメンテナンス中
なぜでしょうかね? よくエスカレーターが止まってるんですよ。
故障だけじゃなくメンテナンスの場合もあるのですが、ホントよく止まってます。
日本でエスカレーターが故障やメンテナンスで止まっているの見たことあるますか?
そりゃ、どこかで止まったりもしてるんでしょうけど、そんな頻繁に見ます?
これだけは、なぜそんなによく止まっているのか、最後まで分からずじまいでした。
ちなみに、シンガポールエスカレーターは日本と比べてスピードが速いので、初めての方はこけそうになるので気を付けて下さい。
6. 肌にダメージ
シンガポールに行く方は、スキンケアに気を付けて下さい。
赤道直下のシンガポールでは日差しが、予想以上に肌へダメージを与えます。
私は、正直なめていました。
長い間外にいる場合は、さすがに日焼け止めを塗っていましたが、それ以外のスキンケアを怠っていた私は、
シンガポールに渡って2年くらいしたころ、シミが激増し始め、それまで見たことないような大きなシミが顔にできてしまいました。(>_<)
顔にシミができると、それだけで老けて見えるんですね?
シミはレーザーで取りましたが、シンガポールの紫外線の強さを改めて痛感しました。
東京の夏も、シンガポールに匹敵するくらい暑いので、シンガポールでも変わらないと思っていましたが、太陽が近い分、紫外線の強さが日本とは違うという事は肝に銘じておくべきです。
7. 結局中国人の国
日本人にとってシンガポールは英語の国というイメージはありませんか?
私は、多民族国家とはいえ、みんな公用語の英語を使っているのだと思っていました。
実際にシンガポールに行って思ったことは、想像以上に、普段聞こえてくるのは中国語だということです。
シンガポールの歴史に疎かった私は知らなかったのですが、シンガポールはマレー半島にありながら中国人が作った国なので、英語を話しながらも、根本は中国人なので、国自体も中国の文化を踏襲しています。
中国語しか喋れない人も大勢いるので、誰でも英語を話す英語の国とは思わない方がいいかもしれません。
8. シングリッシュ
シンガポールの公用語は英語です。
なのでほとんどの人が英語を話せますが、一般に日本人が想像する英語とは違っていることには注意が必要でしょう。
つまりマレーシアや中国のアクセントなどが混ざったシングリッシュ(シンガポール + イングリッシュ)と呼ばれる少し変わった英語なのです。
ひとつ例をあげれば、私の会社に、アメリカで育った日本人の帰国子女が中途入社したことがあったのですが、その人がシンガポールの英語が分からないと嘆いていました。
それくらい違うものなんですね。(笑)
とは言え、英語は普通に使えるし、若い世代は、比較的シングリッシュではない英語を使う人が多いような気がします。
ここでは、私が個人的にシンガポールに関するマイナスポイントを書きましたが、もちろん良いところもいっぱいあります。
しかも旅行する場合ならほとんど気にならない事ばかりなので、そんな側面もあるのかあ、と気軽に考えてもらえれば幸いです。
他の記事でシンガポールのいいところ”も書いていますので是非参考にしてください。≫シンガポールのいいところ