失われた世代 1970年代
今回は、私の世代についてお話したいと思います。
生まれは1976年、ネットで調べると1970~83年生まれを「失われた世代」(ロスジェネ世代)と呼ぶそうです。

失われた世代=ロスジェネ世代
1970年〜1984年頃に生まれ、バブル経済崩壊後の超就職難の時代に就職活動をした世代を指します。「ロスト・ジェネレーション」の略で、2022年現在の年齢が40代〜50代前半の人々です。
バブル崩壊後、企業は人件費削減に注力し、不景気をリストラや雇用調整で乗り切るため大幅に新規採用枠を減らし、結果として、ロスジェネ世代が生まれました。
NHK「クローズアップ現代プラス(2017年12月14日放送回)」は、ロスジェネ世代を「一生貧困を宿命づけられている不遇の世代」と表現しました。
失われた世代は日本のガン
我々の世代は、日本の社会問題の原因であり、社会問題そのものです。
就職氷河期により、就職できなかった人が多いことによる非正規問題の原因。
雇用が安定せず、収入が少ないので、結婚、出産の余裕がないことによる未婚率上昇、出生率低下の原因。
年金未納率上昇の原因。
まさに現代に日本の抱える諸悪の権化のような世代なのです(苦笑)
私の体感としても苦しい事が多かった気がします。
大学受験では、第二次ベビーブームである上の世代のあおりを受けて、過去最多の受験者数を更新し、競争率が上昇。
大学を卒業してみれば、就職氷河期...
個人的には、なかなか厳しい時代を生きているといえるのではないかと思っています。
アナログ→デジタルを全て経験した世代
暗い話ばかりになってしまいました。
別の見方をすれば、我々世代は正にアナログからデジタルへの変遷をど真ん中で経験してきた世代でもあります。
若い人は「MD」って知ってますか?
「ポケットベル」「PHS」って知ってますか?
音楽機器の変遷
私の幼いころはまだレコードもありましたが、カセットテープが主で、ラジカセで音楽を聴いていました。
CDが登場し、カセットテープか駆逐されました。
大学生の頃にMD(小さい物CDのイメージ)が登場しましたが、CDにとって代わることなく、データ時代へと移行しました。
映像機器の変遷
幼いころはビデオテープで録画し、映画などを見ていましたが、ベータとVHSという2つの規格ビデオテープが存在していて、レンタルショップにも、ひとつの映像作品に対しベータとVHSふたつのビデオテープが置いてあったことを覚えています。
ちなみにベータとはソニーが開発したVHSより小型のビデオテープで、性能もよかったのですが、アメリカでVHSにシェアで敗れ、市場シェアを失いました。
社会人になったくらいの頃にDVDが登場し、のちにブルーレイが現れ、現在はデータ通信へと移行しました。
電話の変遷
幼い頃、家の電話は、いわゆる黒電と言われるダイヤルを指で回すタイプの電話でした。
中学生くらいの頃に、子機が付属しているタイプの電話に代わり、自分の部屋で友達と通話できるようになりました。
大学に入ったころ、みんなポケットベルに夢中で、私も例に漏れずポケベルを持っていましたが、なぜあんなにポケベルでのメッセージのやり取りが楽しかったのでしょう⁇
ポケベルのメッセージが数字のみから文字を送れるようになったころ、PHS(ほぼ携帯電話と同じで使う電波が違う)が登場し、通信手段はポケベルからPHSへ急激に変わりました。
この頃の公的な通信手段のメインはFAXだったと記憶しています。
PHSをみんなが持ちだしたころ、携帯電話が登場し、PHSの優位性が失われ、携帯電が電話のメインツールに完全に取って代わりました。
私の記憶では、J-PHONE(当時の通信会社)が携帯で写真が撮れる携帯を発売し、その写真を「写メール」としてメールで送れると言い出したのですが、当時の私は、携帯にカメラ機能つけても意味ないだろうと思っていたし、スマホにカメラが当たり前の世の中が来るなんて想像もできませんでした。
現在では、ご存じの通り皆スマホを持っているわけですが、スマホは電話の上位互換というよりも、小型パソコンの要素が大きいので、電話は携帯電話を最後に進化を終えたのだと思います。
まとめ
我々の世代は、確かに、日本の負の部分を多く背負ってしまっていますが、
アナログからデジタルへの変遷を経験し、固定概念を覆される経験を何度もしてきました。
ゆえに、アナログ世代の話がわかるし、デジタル世代とも話ができる稀有な世代ともいえるのです。