「自分がもう一人欲しい」上司失格

私もある程度、人生経験積んできましたので、多くの上司に出会ってきました。
もちろんいい上司もいましたが、「これはダメだ」と思う上司も少なくありません。
とにかく、すぐに怒鳴る上司。この人はほぼ病気だと思いましたね。
教えてもいないのに、できなければ怒鳴る。
怒鳴るために、意図的に詳しく教えないのではないかと思われるほどの異常さでしたね。
2週間で辞めてやりました(笑)
「石の上にも3年」という言葉もありますが、時と場合によります。
逃げるべき時は逃げて、反撃体制を整える、又は防衛線を再構築する。
これは戦の鉄則です。逃げ時を間違えると全滅の可能性もありますので、一つの考え方に縛られることはとても危険だと思います。
上記の人とは違うのですが、かつての上司の言葉で印象的な言葉があります。
「もう一人自分が欲しい」
言いたいことは分かります。「もう一人自分がいればもっと仕事がはかどるのに」と感じての言葉でしょう。
しかし裏を返せば、自分は有能な人間で、部下が信用できない、人材の多様性を認めないという意識の裏返しであるように思えます。
会社とは、多様な能力や価値観を持った人々が集まっているから発展できるのです。
そりゃイライラすることもありますよ、しかし、どんな優秀な人間でもパーフェクトな人間はいません。
足りない部分を補い合ってチームや会社は発展するのです。
「優れた二将は凡将に劣る」という言葉をご存じですか?
「船頭多くして船山に登る」という言葉にも共通する考え方ですが、優秀な人間は自分が優秀な人間であると思っているし、自分の考えが正しいと思いがちで、
そのような人間が2人いると、時として害になるわけです。
「もう一人自分が欲しい」は、これを理解しない人の言葉であると言えます。
「もう一人自分が欲しいと思いますか?」
私はたまに、その人の基本思考を探るためにこの質問を投げかけます。
自分の上司や同僚にこの質問を投げかけてみてください。
その人が多様性を認められる人間かどうかが分かりますよ(笑)