バカにできないアニメの世界 SAO編
アニメにはSF(Science Fiction)に分類されるものがあり、そのSFも、さらに2種類に分ける事ができます。
現実的なものと非現実的なものです。
非現実的なSFものは、それこそ、アニメの真骨頂という感じがない訳ではありませんが、現実的な物は、現代社会の延長線上にあって、未来を予測するかのようなものもあります。
アニメだからと言って決してバカにできません。
ここで私が紹介したいのが「SAO(ソードアートオンライン)」

アインクラッド編
物語は、MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game - 大規模多人数同時参加型オンラインRPG)のゲーム世界に、主人公を含め多くのプレイヤーが、開発者の意図によって閉じ込められてしまうところからスタートします。
フルダイブ型と呼ばれるゲームSAO(ソードアートオンライン)はナーブギアというヘルメット型のVRギアを装備することにより、ゲームの世界へ入り込むことができるのですが、このヘッドギアは脳に直接信号を送ることができるため、ゲームで死ねば、実際の世界でも死んでしまうのです。
ゲームの世界に閉じ込められる?
それだけ聞けば、現実離れしているようにも思えますよね。
でも、よく考えて下さい、脳に直接信号を送る実験は実際に我々の世界で行われてますし、触覚、味覚、嗅覚をリモート状態で実現しようという試みもあります。
脳に直接チップを埋めて、意思疎通ができるような研究も進んでいます。
それと並行して、メタバースの様な仮想空間の発達も目を見張るものがあります。
これら脳への信号と仮想空間の技術がさらに進歩すればSAOの世界も決して非現実的なものではないと思いませんか?

アリシゼーション編
SAOはいくつかのシリーズで構成されているのですが、アリシゼーション編では、仮想空間に心を持つキャラクターが登場します。
ゲーム世界のキャラクターが人間の様に感情を持つなんてことは、所詮アニメの世界のことですか?
アリシゼーションの世界では、仮想空間に住んでいる各キャラクターに人工フラクトライトと呼ばれる、いわゆる人間の「脳」のようなものが割り当てられており、それによって、人間のように感情を持つキャラクターとなっています。
そもそも人間の「心」「感情」はどこにあるのでしょうか?
心臓? いやほとんどの人は「脳」と答えるのではないでしょうか?
では脳とは何でしょう。
それは電気信号伝達と記憶媒体の集合体です。つまり、記憶を司る部位があり、そこに保存された記憶を基に、電気信号によって情報伝達を行い、思考します。
では、これを人口的に作り出すことは不可能でしょうか?
記憶に関しては人間より遥かに多くの情報を記憶できるのは間違いないし、電気信号によって伝達することも可能です。
「でも感情だけは人間にしかない」と言われるかもしれません。
しかし、例えばですけど「○○の場合は悲しい」「○○の場合は怒る」という条件をAIに与えればどうですか?
それは感情ではないと言われそうですが、
それなら、その前提条件をさらに加えていけばどうでしょう?
「○○の場合は悲しいけど、悔しくもあり、怒りもある」「○○の場合は、怒っているけど表情には出さずにまるで怒ってないようにふるまうけど、声が少し高くなる」など、莫大な情報をAIに学習させれば、そこには、ほとんど人間と変わらない存在がいませんか?
違いは人体を持っているかいないか。
逆に言えば、人体を持っていなくても、バーチャル世界にひとりの人間が存在することを意味します。
まだ、現時点ではそこまで高度なAI人間を作ることは難しいかもしれませんが、遠くない未来に実現可能であることは否定できないのではないでしょうか?
SAOは魅力的なキャラクターとストーリーだけでも十分面白いのですが、科学的に裏付けされた、根拠があることも覚えておいてほしいものです。