カードカウンティングは過去の話

「カードカウンティング」という言葉を聞いたことありますか?
カジノゲームにも色々ありますが、その中で、「ブラックジャック」はプレイヤーの意思が反映される数少ないゲームのひとつとされています。
その「ブラックジャック」において必勝法とされるのが「カードカウンティング」と呼ばれる方法です。
1960年代に数学者のエドワード・オークリー・ソープ(Edward Oakley Thorp)によって考案され、1990年代に、MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生が、「カードカウンティング」を使って、カジノで大儲けをしたことによって、「カードカウンティング」が一躍有名になりました。
彼らはチームで行うことで、カジノで大金を稼ぎ出し、約5年間もの間に6億円を稼ぎ出したとも言われています。
彼らの手法としては、はじめに3つの役割を分類します。
- カードのカウンティングをする「スポッター」
- カジノにどこにでもいそうな客を装う「ゴリラ」
- サインを出して、席に着く「ビッグプレイヤー」
このビッグプレイヤーが一気に大金を賭けて勝利する。それが彼らのやり方でした。
役割を固定にせず流動的に行うことで、カジノ側からもずっとバレずに稼ぐことができたわけです。最終的には、カジノ側が雇った専門会社によって正体が暴かれ、彼らのチームは解散しました。
この事件は映画にもなっているので興味のある方はご覧ください。
カードカウンティングのやり方
カードカウンティングのやり方は、カードの種類を3種類に分けて足し算や引き算をします。
やり方は以下の通りです。
- カードの数を【10・J・Q・K・A】【2~6】【7~9】の3種類に分ける
- 【10・J・Q・K・A】を+1、【2~6】を-1、【7~9】を0として計算する
- 未使用のカードが2~3デッキになったタイミングで賭けを開始する
上記がカードカウンティングのやり方になります。
つまり、【10・J・Q・K・A】が未使用で多く残っている場合はプレイヤーが有利で、逆に2~6が多く未使用で残っている場合は、ディーラーがバーストしにくいため、カジノ側が有利となります。
カードカウンティングは違法ではないが・・・
カードカウンティングはイカサマではありません。
配られたカードを、種類分けして頭の中で計算しているだけなため、合法です。
見抜くのも相当難しいと思われます。
しかし、カジノでは禁止行為の1つとされており、カードカウンティングの使用が発覚した場合は出禁になります。
カードカウンティングは過去の話
ここまで、「カードカウンティング」について話してきましたが、実はこの方法、現在ではほとんど使えません。
どういうことかというと、「カードカウンティング」には「まだ配られていないカードがどれだけあるか」という事が肝になってきます。
現在のカジノに行くとわかるのですが、ブラックジャックでは、ほとんどシャッフルマシーンが使用されます。しかも、マシーンには6デッキ程度のカードが入っており、ゲームが終わるごとにシャッフルされます。
つまり「カードカウンティング」のしようがない訳です。
小さなカジノならまだ可能性は残されているのかもしれませんが、ほぼ無理だと言って過言ではないでしょう。
まあ「そんな方法があったんだ」という程度に考えておく方がいいかもしれませんね。
